実験と探求 -紙と時計-「箱と人との新しい関係展」

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
20220304b_dm-724x1024

開催情報

【作家】
京都芸術大学 プロダクトデザイン学科 准教授 大江孝明 × 勉強会の参加学生
【期間】2022年3月8日(火) ~ 2022年3月20日(日)
【開館時間】12:00 – 19:00 (最終日は17:00まで)
【休館日等】月曜
【料金】無料

https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/20220304b/

会場

会場名:同時代ギャラリー ギャラリービス
webサイト:https://www.dohjidai.com/gallery/
アクセス:〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル2F
電話番号:075-256-6155

概要

学生に対して、実験と探求の勉強会を開きたいと思ったのは、2021年にSwedenのKONSTFACKで授業を行った時に感じたことがきっかけでした。
ずっと自身が大切だと思ってきた学びがKONSTFACKには根付いていると感じられ、背中を押してくれました。
弊学学長、学科長の協力と理解を頂き、この勉強会をスタートさせられたことを、心から感謝いたします。
・
・
・
 
これは “紙を使用した壁掛け時計をデザインする” ことを通して、探究し続けることを目的とした勉強会です。
紙を使ったのは、探究するための実験や試作が素早くできるからであり、比較的環境に優しい素材であること。
壁掛け時計としたのは、紙で作る意味が機能的にも文脈的にもあると考えたためです。
 
実際に生まれた時計達は、市場で見ることは叶わない、実験的でとても面白いものとなりました。
在庫は然程ございませんが、ご購入も頂けます。
 
さて、新しい答えを見つけていくために、そして自分にしか出せない答えを見つけていくために欠かせないのが、探究の姿勢。
そして、探究する上で欠かせない行動が実験です。それは、成功しても失敗しても、価値が生まれる行動です。
大切なのは、失敗をどう生かすか? 失敗の積み重ねを、どうやって成功に変化させていくか? ということ。
 
“誰かに決められた答え” を正解とする価値観に慣れてしまうと、新しい答えを探す姿勢を失います。
そして、自分にしか出せない答えにも目を向けられなくなるのですが、それは本人とって、そしてこれからの社会にとっても大きな損失です。
 
学生にはその大切さに加えて 探究の面白さを知って欲しく、弊学学長から特別予算を得てこの勉強会と展示会の機会を得ました。
 
学生と実験を繰り返し、自身の研究の知見も手渡しつつ探究を進めた成果の壁掛け時計。
ご高覧頂ければ幸いです。
 
大江 孝明

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: