GRAPHIC CUBE –フィルムポスター DNPグラフィックデザイン・アーカイブより

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開催情報

【期間】2022年11月29日(火)~ 1月15日(日)
【開館時間】11:00-19:00 ※土日祝は18:00まで
【休館日等】月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
※1/9[月]は祝日のため開館、1/10[火]は休館
年末年始休館は12/30[金]~1/3[火]
【料金】無料

https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000812

会場

会場名:京都dddギャラリー
webサイト:http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/
アクセス:〒600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F
電話番号:075-585-5370

概要

19世紀末に映画という新しい娯楽が誕生してからほとんど時を移さず、その広告媒体としての映画ポスターも制作されるようになりました。それから現代にいたるまで古今東西を問わず、数えきれないほどの映画ポスターが生み出されています。映画には社会や思想、時好など、その時代ごとの潮流が投影されています。それらをグラフィックデザインはどう掬い取り表現し、伝えてきたのでしょうか。
映画や演劇、音楽などは、絵画や彫刻といった〈空間芸術〉との対比で、ある一定の時間経過を伴う〈時間芸術〉と呼ぶことができます。また身体表現や実演、行為など動きを伴う芸術であるともいえます。既存の芸術と呼応させるように、新しい芸術であるという意図を込めて映画を「第七芸術」と命名したのはR.カニュードです。誕生からまだ1世紀ほどしかたたない映画は、当初は大衆のための娯楽であるという域を超えず、芸術という扱いを受けてはいませんでした。カニュードは、リズムや動きを伴う新しい芸術の可能性を認め、このように命名したのでしょう。 その後、技術の進歩や社会への普及に伴い、娯楽性のみならず高い芸術性を兼ね備えた映画も生み出されるようになりました。映像や音楽、演技など様々な要素を内包する総合芸術と評されることも多く、現代では芸術の一分野として広く受け入れられていることは、疑うべくもありません。
「GRAPHIC CUBE」は、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵のポスター作品をもとにしたシリーズ企画です。グラフィックデザインのもつ多面性を立方体になぞらえて、グラフィックデザインと表現する対象との関係、また対象同士の関係、見る人との関係など、さまざまな関係性を多角的・立体的にとらえる試みです。 その1回目である本展では、DNPグラフィックデザイン・アーカイブから、映画のポスターを選び展示します。時間芸術・総合芸術である映画を、どのように1枚のポスターの上に表現しているのか、グラフィックデザイナーがそれぞれに映画を咀嚼、分析し生み出した結晶ともいえるポスターの数々をご覧いただきます。 GRAPHIC CUBEはこれからもさまざまな対象を取り込みつつ、シリーズ化していく予定です。

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