根底の響きを探って~Piano×Computer Electro Acoustic Concert~

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
img-618202030-0001

開催情報

【演奏】
三木祐子(作曲家/ピアノ)
金崎亮太(電子音響音楽家/コンピューター)

【ゲスト参加】
足木 かよ(ヴァイオリン)

【トークゲスト】
森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家)

【期間】2014年7月13日 (日) 開場13:30 開演14:00
【料金】無料

http://www.kac.or.jp/events/13563/

会場

 
会場名:京都芸術センター
webサイト:http://www.kac.or.jp/
アクセス:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話番号:075-213-1000
開館時間:10:00〜20:00
休館日等:-
  

概要

互いへの積極的な越境としての演奏。会話や対話のような振る舞い。

今年で三度目の開催となる本演奏会は、三木裕子と金崎亮太により、音の根源に潜む「響き」に焦点を当てたコンサートとして企画されました。昨年に引き続き、トークゲストとして森下明彦氏をお招きし、演奏だけに留まらず様々な角度から「響き」への接近を試みます。

本演奏会は、音楽の源流を探る試みとも呼べます。ピアノとコンピューター、当然の事ながらこの二つの演奏技術はそれぞれに違う特性を有しているでしょう。そういった全く異なる技術体系に身を置く演奏者二人によって企画されたこの試みは、互いに相関関係のような発見を繰り返すことで、“響き”への多様な発想とアプローチを可能にしてきました。過去二回の演奏会では鑑賞者のみならず彼ら自身でさえ、それら幾つもの可能性を目撃したに違いありません。

「ヒトが追い求めてきた“響き”への、現代的な解釈と方法による接近」という、三木と金崎が相互に共有している企画者/演奏者/表現者としての欲求は、その“根底に潜む響き”自体を探る道程や姿勢にこそ大いなる意義が見いだせます。勿論、それらの表象である演奏それ自体も当然の事ながら、そういった“響き”に対する遥かなる想像や思索にも私たちは注目すべきことでしょう。 また、昨年のトークでも指摘された通り、彼らに共通する上記の様な姿勢は、互いの身を置く地点からの積極的な越境とも解釈できます。
確かに彼らはどちらも音楽の範疇に属しているものの、全く異なった手段や方法論を既に獲得しています。それにもかかわらず、彼らは互いが越境することによって、調和と異化を激しく繰り返しながら楽音と雑音を行き来し、それぞれの単独行では到達しえないような“根底の響き”を模索するのでしょうか。そして、そういった互いへの積極的な越境を可能とするのは、自らの身を置く技術体系や文脈の特性を彼らが深く理解しているからに他なりません。 闇雲にそれぞれが発話するのではなく、あたかも会話や対話をするようにして“響き”を探す彼らの様子や振る舞いこそ、音楽がまさに巻き起こる場であり続けるのです。

プロフィール

三木 裕子(みき ひろこ)
滋賀大学教育学部音楽教育コース卒業。滋賀大学大学院教育学研究科修了。これまでにピアノを坂弘子・浅井芳子・岡村加代子の各氏に、作曲を藤原嘉文・原田敬子・若林千春の各氏に師事。 「現代音楽セミナー 秋吉台の夏」にて湯浅譲二氏のマスターコースを受講。また、茨木市市制60周年記念式典音楽を担当。表現集団”えらーず”による作品展で作品を発表・演奏している。第16回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール作曲部門大学院・研究科の部最高位、第2回広島作曲コンクール入選、第6回大阪国際マンドリンコンクール作曲部門入賞。

金崎 亮太(かなさき りょうた)
大阪芸術大学音楽学科音楽工学コース卒業。人間にとって最も身近と言える音、”ヒトの声”を音素材として主に用い、コンピューターでの加工と研磨を経て、電子音響音楽作品を制作。兵庫県立美術館にて2008年から2011年まで不定期にソロパフォーマンスおこなう他、祝丸(和太鼓/役者)、ヤン・ベッカー(演出家/照明)と共に舞台“三”を制作。また、企画ディレクターとして美術批評家の野口卓海とYoha Publicを立ち上げ、展覧会や演奏会の企画をおこない、現在でも阪急メンズ大阪マンスリーアート企画”Styling Art Exhibition”シリーズを定期開催中。http://www.rytknsk.com

足木 かよ(あしき かよ)
滋賀県立石山高校音楽科、愛知県立芸術大学を経て、同大学院博士前期課程修了。高校では定期演奏会に、大学では卒業演奏会に出演。滋賀県新人演奏会にて優秀賞受賞。これまでに福田みどり、岡田英治、白石禮子、各氏に師事。現在、リュイールシャトンクァルテット、エコーメモリアルチェンバーオーケストラメンバー。

森下 明彦(もりした あきひこ)
フリーで美術と映像に関する研究を続けながら、美術資料室の開設公開を準備中。

Yoha Publicの主な公演・展覧会
2012
“根底の響きを探って”@京都芸術センター(京都)
“響-ピアノと電子音響音楽のハーモニー”@Eiホール久保惣記念美術館(大阪)
2013
” HANKYU MEN’S 5 Artist Exhibition”サウンドインスタレーション@阪急メンズ大阪(大阪)
“根底の響きを探って”@京都芸術センター(京都)
2014
“まよわないために -not to stray-”サウンドインスタレーション@ the three konohana(大阪)
“Styling Art Exhibition -ドレッシンググリーン-”サウンドインスタレーション@阪急メンズ大阪(大阪)
“景色・描く・奏~茨木音風景~”HUB-IBARAKI ART COMPETITION 関連企画@茨木市生涯学習センターきらめきホール w / 中島麦(ライブペイント)

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: