開催情報
【期間】2023年2月18日(土)~ 4月9日(日)
【開館時間】10:00~19:30(入場は19:00まで)
【入場料】一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます。
(フィルムシアターは催事により有料の場合があります)。
※新型コロナウイルスの感染症の今後の状況により、
予定を変更する場合がございますのでご了承ください。
【休館日等】月曜日
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_kikaku_post/haraha/
会場
会場名:京都文化博物館 3階展示室
webサイト:http://www.bunpaku.or.jp
アクセス:〒604-8183 京都市中京区高倉通三条上ル東片町623-1
電話番号:075-222-0888
概要
【京を飾る もう一人の絵師】
江戸時代中期に初代の在中(1750~1837)が創始した原派は、宮中や春日大社などの仕事を引き受け、代々絢爛豪華で細密な世界を描き出しました。京都府内には原派による障壁画が数多く現存しています。それらは公家や天皇・院家の人々の目を楽しませ、また裕福な町人もこぞって作品を求めました。
原派を特徴づけるのは、有職故実にのっとった表現です。在中以降、息子の在正、在明はそれぞれ多くの絵手本を受け継ぎながら古代の紋様や装束についての知識を備えました。そのため徐々に原家は特異な立場を築き、江戸時代以降の京都画壇で大きな力を有しました。朝廷の御用を世襲的に引き受けた土佐派や鶴澤派と肩を並べ、円山・四条派の絵師とは頻繁に交流しています。
また、春日大社の絵所職を株として購入し、門外不出の絵手本を手に入れたほか、地下官人という立場から公家との関わりを深め、正倉院の宝物を写すという一世一代の機会を得ます。こうした類稀な経験から、原派の立場はより特別なものになっていったのです。
本展は、原派の画業を振り返る第一歩です。京都の地にいまも息づく原派のすぐれた作品群から、その一部をご紹介します。