Noir Collection

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開催情報

【作家】-
【期間】2015年10月28日(水)〜2015年11月9日(月)
【料金】無料

会場

会場名:BAMI gallery
webサイト:http://www.combine-art.com/
アクセス:〒600-8824 京都市下京区二人司町21
電話番号:075-754-8154
開館時間:12:00~18:00
休館日等:

概要

2014年英企業が「世界で最も黒い物質」を開発した。その物質はまるでブラックホールのように光を吸い込み、それで覆われた物体の形状を人間の目で見分けることはできない。 「ベンタブラック」と名付けられたこの物質は光の99.96%を吸収する。黒い塗料や布地などに見られる通常の黒色は吸収率が95~98%程度であり、世界でもっとも黒いという判別は、この光の吸収率の度合いが全ての要件を構築する。では黒とは何か?色の一つで、無彩色。光が人間の可視領域における全帯域にわたりむらなく感得されないこと、またはそれに近い状態、ないしそのように人間に感じられる状態である。つまり黒とはもっとも光を感じられない状態と考えられる。そうなると逆に色とは、「光によって感じる、物の感じ方の一つ」であると考えられ、反射された光の波長を目の網膜が受け取り、「色」として脳が認識するという事になる。光の無い世界=黒、これは恐らく西洋も東洋も同じ感受性があるのではないか?と考えるのですが、しかし、何か、東洋の中の日本人は他民族に比べ黒に執着するような気がします。私の稚拙な知見ですが、世界に打って出る日本の芸術家がこれまで黒と言う基調色をベースにしている事は少なくないような気がします。川久保玲、河原温、版画家の数々、、又、国内のこれまでの歴史的な芸術品を大別しても、墨を代表に黒色というものがかなりの割合をしめている事に気付かされます。 国宝第一級・長谷川等伯・松林図を始め。 この差は一体どこからくるのだろうか?と考えた場合。確かに黒色の定義とは色の一つであると科学的な判別はありますが、捉え方の差があるように思います。光の無い世界=黒、この部分において我々日本人は光の無い世界=黒=消滅(もしくは過ぎ去った)ではなく、光の無い世界=黒=意志(もしくは堅持される)と捉えているのではないか?と考えます。 我々は光が無い世界を消滅状態ではなく、単に目に見えない意志の所在として黒を色として捉えているのではないか?と考えます。 黒にどのような色を混入しようとも黒は変化しません。これは絵具であろうが染料であろうが同じ結果だと思います。その時、この変化の無い変化世界をどのように捉えるか?故にそこから先は何も無い消失と捉えるのか、何事にも変わらない動じないという意志として色を捉えるのか?この差があるように感じます。実は、ここから、日本人は黒=光の無い世界こそが他のどの光を感得する色彩よりも雄弁であり、千差万別の意思表示の色の現われと感受してきたのではないかと考えます。今展は、この点より各作家が表現する黒に焦点をあて様々なテーマの中に取り入れ基調となす黒色の意志を感じていただこうと企画いたしました。ぜひ、ご高覧賜りますようご案内申し上げます。

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