開催情報
【期間】2014年8月16日(土)~8月31日(日)
【料金】無料
会場
会場名:ARTZONE
webサイト:http://www.artzone.jp/
アクセス:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1・2階
電話番号:075-212-9676
開館時間:15:00~20:00/平日 13:00~20:00/土日祝(最終日17:00まで)
休館日等:無休
概要
1990年代を中心に関西で美術ライターとして活動していた山下里加が、当時、集めていた展覧会チラシやアーティスト資料、プレスリリース、当時の雑誌や新聞の切り抜き、フリーペーパー、カタログ、メモ、FAX用紙などを公開する展覧会です。来場者は、それを自由にコピーし、個人的な資料として持ち帰ることができます。
美術史といった「大きな歴史」に残るような重要なものはありません。しかし、個人の関心の赴くままに収集していた雑多なものを、別の個人が気ままに選び、編集して持ち帰ることで、無数の「小さな歴史」のネットワーク化を企んでいます。
会場には、1980年代後半から2000年代までの数々の展覧会やアーティスト、開館/閉館した文化拠点、社会の出来事を、時間軸から解放し、「関係性」に注目して編集・描き起こした「図」を12メートルの壁面に展開。また、年代ごとに資料をコンテナケースに入れて自由に閲覧し、来場者がコピー機での複製と、USBメモリでのデータ持ち帰りができるしつらえをします。もう一面の壁面には、ただひとつの美術作品『silent/listen』(藤本由紀夫)が展示されています。図面コピーを入手すれば自作できるその作品は、オリジナルの価値を問うと同時に、誰もが創造者になれることを示唆しています。
歴史と個人、美術と出来事を並列させる、野心的でちょっと変わった展覧会です。
クレジット
企画:山下里加(京都造形芸術大学アートプロデュース学科准教授/アートジャーナリスト)、堤 拓也(ARTZONEディレクター)、山田卓矢(デザイナー)
展示協力:藤本由紀夫(サウンド・アーティスト)
イベント、その他
8月16日(土)17:00〜18:30 『京都の画廊のおばちゃんと33年分の世間話』
ゲスト:熊谷寿美子(アートスペース虹オーナー)
進行:山下里加
8月17日(日)18:00〜20:00 『グラフィックデザイン/コンテンツ VOL. 1』
三重野龍(MIENO RYU) × 仲村健太郎(Studio Kentaro Nakamura)
司会: gd/c企画部(山田卓矢・堤 拓也)
8月18日(月)18:30〜20:00 『藤本由紀夫さん、教育の話をしたいんです』
ゲスト:藤本由紀夫(サウンド・アーティスト)
進行:深見悠介(京都造形芸術大学アートプロデュース学科3年生)
8月19日(火)18:30〜20:00 『彼らの熱情が展覧会を進化させる』
ゲスト:はたよしこ(ボーダレスアート・ミュージアムNO-MAディレクター)
櫛野展正(鞆の津ミュージアム ディレクター)
進行:山下里加(本展企画者)