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開催情報

【作家】許芝瑜、崔 多情、平田万葉、前田耕平、マツムラアヤコ、本山ゆかり
【期間】2016年 1月30日(土) 〜 2月21日(日)
【開館時間】13:00〜20:00(最終日のみ17:00まで)
【休館日等】無休
【料金】無料

http://artzone.jp/?p=2285

会場

会場名:ARTZONE
webサイト:http://www.artzone.jp/
アクセス:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1・2階
電話番号:075-212-9676
開館時間:平日 13:00〜20:00 / 土日祝 12:30〜20:00
休館日等:無休

概要

〻展覧会主旨〻
 本展は、京都市立芸術大学大学院に通う6名の作家のグループ展である。出展作家はそれぞれ彫刻、絵画、映像、立体、染織、陶芸と表現媒体も異なる。彼らに共通するのは、「ため込み、吐き出す」という繰り返しの中で、生きているということである。そういった習性の中で、“もの”をつくり出す人は何をため込み、何を吐き出すのか。そして、そのサイクルの中にあらわれる、たまっていく汚い「もの」とそこに含まれる小さな光、その両者に目を向け、“もの”をつくることと生きることの必然性に迫る。そのため本展では、現在、京都市立芸術大学大学院に在籍する若い出展作家たちにとって、最高に汚く、最高に美しい“もの”を絞り出してもらい、その展示を行うことを試みる。

〻企画背景〻
 「ため込む」ことは動物の一種の業である、と解剖学者の三木成夫は語る。たまり過ぎたものは、いつかは腐り異臭を放ちながら朽ちていく。つまり、汚いものとなる。また、日頃から慣れ親しんだ行為の中で、体に染みつき、「たまった」ものは、その汚さに気がつくことも難しく、同時に、忘れていく。
 人間はとにかく、溜め込む習性がある。私の知る限り、「たまった」ものを外に出すやり方はたくさんあるが、とはいえ、出すだけで「はい、終わり」となるのは、何とも言えない軽妙さがすぐさま虚しさに行き着く。うまく外に出せなかったこと、思う通りにできなかったこと、それらを乗り越えるまでの道筋、それらの辛さを葬り去ることなく、外に出していくことによって、手にした結果のささやかな光に気がつけるのではないだろうか。

イベント

1. opening party オープニング・パーティ
2016年1月30日(土) 19:00-21:00 参加無料
出展作家6人と本展キュレーターが在廊します。

2. gallery talk  ギャラリー・トーク
2016年2月6日(土) 14:00-16:00 参加無料
本展キュレーターが出展作家及び作品、展覧会企画趣旨について話し、会場案内を行います。

3. artist talk アーティスト・トーク
2016年2月21日(日)13:00-15:00 参加無料
出展作家6人と矢津吉隆氏をゲストに迎え、トークイベントを行います。

作家プロフィール
許 芝瑜|Hsu Chihyu
1990年台湾台北市に生まれる。2013年に台湾国立台南芸術大学を卒業し、滋賀県陶芸の森スタジオにレジデンスアーティストとして参加。2015年、研究留学生を経て、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻に入学。主な展示として、『孵夢者的腹瀉』(2013年/華山1914創意園区/台北・台湾)、『アジア現代陶新世代の交感』(2013年/金沢21世紀美術館/金沢//愛知県陶磁美術館/愛知)、『信楽まちなか芸術祭』(滋賀県陶芸の森スタジオ/信楽)、『許芝瑜の粘土』(2013年/孩在/台北・台湾)、『代糖體』(2014年/新樂園藝術空間/台北・台湾)、『コクとキレ』(2015年/海岸通ギャラリーCASO/大阪)などがある。

崔 多情|Choi Dajung
韓国・ソウル市に生まれる。2013年に京都造形芸術大学を卒業し、2015年から研究留学生を経て、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻に入学する。主な展示として、『一時的共同体(2013年/Gallery PARC/京都)、『MOLTING』(2013年/Gallery Take two/京都)、『MOVING ART』(2013年/旧二条センター/京都)、『呼吸する視線』(2013年/ARTZONE/京都)、『アートアワードトーキョー丸の内 2014』(2014年/行幸地下ギャラリー/東京)などがある。『京都造形芸術大学・卒業制作展』では、学長賞、学科賞を受賞し、また、『アートアワードトーキョー丸の内 2014』では、フランス大使館賞を受賞、その後、アンスティチュ・フランセ東京にて個展『鉄甲惑星』を開催した。

平田万葉|Hirata Maha
2015年に京都市立芸術大学大学院美術研究科陶磁器専攻へ入学。主な展示は、『第53回日本クラフト展』(2013年/東京ミッドタウン/東京)、『現代形の陶芸 萩大賞展Ⅲ』(2014年/山口県立萩美術館/山口)、『1000の小箱展』(2014年/感覚ミュージアム/宮城)、『第8回現代茶陶展』(2015年/セラトピア土岐/岐阜)、『同時代陶芸展』(2015年/旧・立成小学校/京都)、『アジア現代陶芸展』(2015年/中国美術学院美術館/中国)

前田耕平|Maeda Kouhei
1991年和歌山県に生まれる。2014年にパリ国立美術学校(L’ecole des Beaux-art)へ派遣留学生として渡仏。2014年に大手前大学を卒業し、2015年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻構想設計へ入学。主な展示は、『二人展 起源』(2014年/大手前アートセンター/兵庫)、『個展TIP OF NOSE』(2015年/京都市立芸術大学 小ギャラリー/京都)、『和歌山サローネ』(2015年/加太オレンジハウス/和歌山)などである。フィールドリサーチを軸とした制作を行う。現在、南方熊楠の思想を追うために「まんだらぼ」というプロジェクトを開始している。

マツムラアヤコ|Matsumura Ayako
1987年京都府に生まれる。2013年成安造形大学造形学部造形美術科テキスタイルアートを卒業し、2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻染織修士課程へ入学。主な展示として、『woman』(2014年/gallerygallery ex/京都)、『out of sight』(2014年/Kunst ARZT/京都)、『try it on』(2013年/Kunst ARZT/京都)などの個展や『TAPESTRY NOVA:JAPAN-LITHUANIA』(2013年/Gallery”Meno parkas”/リトアニア)、『岐阜 おおがきビエンナーレLIFE TO LIFE生活から生命へ/生命から生活へ』(2013年/情報科学芸術大学院大学/岐阜)、などのグループ展がある。2013年に、「第45回毎日・DAS学生デザイン賞」(大阪)にて金の卵賞、『京都市美術館開館80周年記念展2013京展』(京都)にて館長奨励賞を受賞している。

本山ゆかり|Motoyama Yukari
1992年愛知県に生まれる。2015年愛知県立芸術大学油画専攻を卒業し、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻に入学する。主な展示は、個展『〇じそうさく』(2015年/YEBISU ART LABO/愛知)や『平成センチメンタル』(2014年/YEBISU art LABO/愛知)、『must ABC item』(2014年/名古屋市市政資料館/愛知)、『ARTSCA』(2013年/Gallery NIW/東京)、『460人展』(2012年/矢田市民ギャラリー/愛知)、『GEISAI#17』(2012年/東京都立産業貿易センター台東館/東京)などがある。

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