開催情報
【作家】山本麻紀子
【期間】2016年4月22日(金)
【開館時間】19:00-21:00
【休館日等】無休
【料金】無料
会場
会場名:ARTZONE
webサイト:http://www.artzone.jp/
アクセス:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1・2階
電話番号:075-212-9676
開館時間:平日 13:00〜20:00 / 土日祝 12:30〜20:00
休館日等:無休
概要
山本麻紀子は2013年から毎年、日英に実在する「だいだらぼう伝説」(水戸)と「ホリバーン伝説」(ペンザンス)をモチーフにした小学生対象のワークショップ「だいだらぼうとホリバーン」というプロジェクトを行っています。水戸とイギリス・ペンザンスの小学校にて、“イギリスの巨人がうっかり壊してしまった”公園の建物などをイギリスの落とし物で修理したり、「だいだらぼう」が「ホリバーン」に会いに行くときのお土産を作ったり、巨人2人の交友物語を子どもたちが作るといったワークショップを行ってきました。
それと並行して、山本は巨人伝説そのものや、それらが作られた背景のリサーチなども行ってきました。このリサーチをもとに、2019年には京都で「巨人サミット」の開催も予定しています。
今回ARTZONEでは、このような「だいだらぼうとホリバーン」のワークショップ活動やリサーチ結果などを山本自身が報告します。
そして今年度は、音楽家の野村誠氏、やぶくみこ氏を迎え、“巨人の楽器”や“音”を作るワークショップを小学校で行います。それに向けてARTZONEでは、ジオラマ制作や、効果音や音楽によって、子どもたちが作った物語の世界観、スケール感を体験し、3名それぞれが表現に結び付けたり、考えを共有したりというような実験制作も行いました。この実験制作の様子も、活動報告会にて振り返りながら紹介します。
今回の「だいだらぼうとホリバーン」活動報告会を通して、みなさまと一緒に「巨人という存在の意味」や「目には見えないけれど、確かにそこに存在するもの」、そして「巨人伝説が作られる背景」について考えるきっかけにしたいと思います。
■山本 麻紀子 Makiko Yamamoto
1979年、京都生まれ。京都市立芸術大学院・美術研究科・絵画専攻・構想設計修了。
参加者や協力者と社会環境を取り込んだサイトスペシフィック・プロジェクトを数多く手がける現代美術家。フィールドワークやリサーチを通して、日常に埋もれてしまった事象や人が無意識に行う行為に焦点をあて、様々なメディアやシステムを用いて出会いや対話などを発生させ記録している。
「だいだらぼうとホリバーン」において山本は、巨人たちとコミュニケーションができる「巨人と子どもたちの橋渡し役」として存在している。物語のなかで巨人たちの交友関係に不具合が起こったときや、その強大な身体や力ゆえにうっかり起こしてしまったミスなどが発生したときに、”巨人たちのメッセンジャー”である山本の導きによって、子どもたちが巨人たちの問題を解決する役割を担い、巨人たちの世界に積極的に関われるような構造を作り出している。