ほふる園:植松 ゆりか個展

Art Picks TOPに戻る Art Picks TOP 前のページに戻る Back
スクリーンショット 2021-09-03 19.15.43

開催情報

【作家】植松 ゆりか 副構成:川松康徳
【期間】2021年9月7日(火)〜 9月19日(日)
【開館時間】15:00-19:00(最終日18:00まで)
※COVID-19の状況により、予定を変更する場合がございます。ご来場の際は、ギャラリーホームページをご確認の上、お越し下さい。
【料金】無料

https://artspotkorin.wordpress.com

会場

会場名:Art Spot Korin
webサイト:https://artspotkorin.wordpress.com
アクセス:〒605-0089 京都市東山区元町367-5
電話番号:075-746-3985

概要

各地に点在するオルタナティブスペースを繋げるネットワークプロジェクト:CUT&PASTE(*1)のキックオフ企画となる本展は、植松ゆりか(アーティスト/TANERI STUDIO副代表)の作品展示と、川松康徳(Sketch Over代表)の副構成(*2)によるもので、2021年4月にMaebashi Worksにて開かれた展覧会が、CUT&PASTEに参加する2箇所へ移動しながら展開される巡回展のひとつとして、京都のArt Spot Korinで開催されるものである。

植松ゆりかの作品は、裏返されたぬいぐるみにシリコン塗布された、いわば剥き出された既存物で構成されている。隠されていた内側の最も外側は、私たちの現実がいかに網膜的に正装された状態であるのかを暗示しながら、その似非の裏側にある、別のリアリティを浮かび上がらせてくる。それは、私たちが「ぬいぐるみ」に抱いた幼い期待、かわいさや、ゆるさ、あたたかみが行き場を失い、ゾンビのように彷徨っているのである。

4月のMaebashi Worksでの展示では、肋骨に見立てたインスタレーションと共に、ぶら下がる「ぬいぐるみ」たちは、彷徨うゾンビがゆらゆらと漂う独特な空間を演出しました。儀式が持つ特有の昇華的な感性を、垂れ下がる布地の垂直的な力学へと誘いながら、パーソナリティを暗示するテキストとの関連が、どこかへ向かう物語の結末を予感させてくれました。京都では、新たに構成されるインスタレーションと、巡回ごとに増えていくテキストが新たに加わり、前橋とは別の空間が演出され、ほふる( 屠る)対象が変化していくのか、またはほふる事自体が変化していくのか、楽しみにご覧いただければ幸いです。

(*1) CUT&PASTEは、各地に点在するオルタナティブの団体・機関を結び、ネットワークを作り出すことで、新たな創造を促すプラットフォームとして、交流を

ベースとした相互派遣プログラムや協働、同時にアーティストを育成する教育プログラムを併走しながら、流動的、可変的にプロジェクトを立ち上げ、アート・

ロジスティクスの実現を目指すものです。

(*2) 副構成はマスメディアでいうところの副音声や、添字に近いスタンスをとりながら、展示と鑑賞者の隙間をフィールドとする方法で、キュレーションやレヴューとは違う、展覧会の周縁(ステートメントや解説)をアーティストとの対話を通じて作っていくものです。

略歴:

1989年 静岡県 富士市生まれ
2011年 名古屋造形大学 造形学部
美術学科 総合造形コース 卒業
2017年 愛知県立窯業高等技術専門校 卒業

近年の主な活動
2020 個展「STRAY GEEP」-Art Space & Cafe Barrack/ 愛知県
2019 美濃加茂Annual 2019 明日をやる -美濃加茂市民ミュージアム/岐阜
個展「Harmageddon」-ギャラリーNUMO 名古屋
瀬戸現代美術展2019
2018「PLAY vol.2 -全ては遊びである⇄何ひとつ遊びではない」-高浜市やきものの里かわら美術館
2017 名古屋造形大学50周年記念「名古屋寺町アートプロジェクト」

website: www.yurika-uematsu.com
instagram: instagram.com/yuriggy.u/
facebook: facebook.com/yurika.uematsu.5

« Art Picks TOPに戻る « Art Picks TOP
助成: