開催情報
【作家】由井武人
【期間】2019年7月2日(火)-7月7日(日)
【開館時間】12:00〜19:00(最終日〜18:00)
【休館日等】月曜日
【料金】無料
http://art16.net/archives/1801
会場
会場名:ギャラリー16
webサイト:http://www.art16.net/
アクセス:〒605-0021 京都市東山区石泉院町394
電話番号:075-751-9238
概要
子どもは言葉を覚えるときに、それ以前の赤ちゃん語を忘れる。そのように、言葉はいつも「消えてしまった言葉のエコー」である。そして、忘れることは創造の源でもある。
「エコラリアス 言語の忘却について」 ダニエル・ヘラー=ローゼン 著 関口涼子 訳 内容紹介抜粋
人はなぜ絵を描くのかという問いは、人にはなぜ絵が見えるのかという問いと根は同じではないかと思う。そこにはまちがいなく言語が関わっていると思うが、気になるのは言語からイメージまでの距離である。モチーフはできるだけ不意にくるものを好んでいる。新しいペンを買った時の試し書きの線、何気なく歩いている時に携帯で撮った写真、生活の中で何となく目に留まったもののスケッチ。それらをドローイングして無意識を意識化し、時には時空の異なるモチーフが画面上でつながったり響きあったりする。その行為の中で「意味が正確には理解できないけど実を感じるもの」が現れてくるのを待っている。
エコラリア=反響言語。言語習得期などに見られる言葉を反復して発すること。
自分に見えている世界を言語としてうまく定着できないくらいの実とイメージの距離感を保てれば、それが自身の絵画にとって理想的なイメージまでの距離であると思う。
由井武人