開催情報
【期間】2022年6月21日(火)〜7月2日(土)
【時間】12:00〜18:00(月曜・休)
【料金】無料
https://art16.net/archives/4300
会場
会場名:galerie16
webサイト:http://art16.net
アクセス:〒605-0021 京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394, 戸川ビル3F
電話番号:075-751-9238
概要
「隔離された絵画」
2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が初まるなか、追い立てられるように飛行機に乗った。ジャカルタに到着したその日に、厳しい社会制限が開始され、 普段なら渋滞する空港からの道路を驚くほどスムーズに通り抜けて自宅へ到着し、私のインドネシアでの生活がスタートした。 ショッピングモール、飲食店、会社は閉鎖され、がらんどうの街の中、できるのは散歩だけだった。その後社会状況を受けながら、ジャカルタの街は規制を厳しくしたり弛めたりして、迷いの中2020年が過ぎた印象だった。自分自身も色々な変化に呆気に取られて、あまり作品も作れずにその年を終えた。 その間に各国の入国規制も感染の様子を見ながら、探り探り入口を閉じたり開いたりしていた。
2021 年日本への一時帰国の際、そろそろ作品を作らなくてはと思考 ( 試行 ) を始めた。帰国して二週間隔離しなければならないのがネックだった。 いや、むしろその期間を利用してその形式でしかできない展覧会をしてはどうだろうかと考えた。そこで始めたのがこの「隔離された絵画 -Lukisan Yang Dikarantina」シリーズである。隔離期間中にインドネシアで一番印象に残った日本とは違う植物の記憶を思い出しながら絵を描き、隔離場所に展示して、オンライン上でそのプロセスや展示を公開するというプロジェクトである。 第一弾は故郷北九州市門司区の自宅での自主隔離中に制作し、隔離期間終了後に庭やリノべーションしたばかりの古民家に展示して、学芸員羽鳥氏を迎え日本語インドネシア語バイリンガルでライブ中継とトークを行った。第二弾は成田空港での強制隔離中に隔離ホテル内で制作し、退所日に展示し、ライブ中継を行った。第三弾はジャカルタでの強制隔離中に隔離ホテル内で制作し、京都の Gallery PARC の正木氏とインドネシア語通訳にShifa 氏を迎えて、日本とインドネシア 二カ国をまたいでライブ展示中継を行なった。
オンライン上での活動であった「隔離された絵画 -LYD」が 2022 年 4 月 22 日~Operation Table( 北九州 ) に続き、隔離期間中に制作した作品に新作を加えてgalerie 16にてリアル展示される。
田中 奈津子