APP ARTS STUDIO vol.9 手工の住家

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開催情報

【登壇者】
伊達 伸明・林 洋子・中村 裕太[進行]

【日時】7月19日[土]

http://appartsstudio.tumblr.com/post/90648512587/app-arts-studio-vol-9

会場

 
会場名:APP ARTS STUDIO
webサイト:http://appartsstudio.tumblr.com/
アクセス:〒601-8005京都市南区東九条西岩本町10オーシャンプリントビルOAC1階
開館時間:-
休館日等:-

  

概要

建築学・風俗研究家である今和次郎(1888-1973)は、関東大震災後の郊外住宅地の柵、垣根、門といった建物の細部をスケッチによって採集しました。その眼差しは、通俗にいわれている工芸ではなしに、人類学的の視点からとらえた人と物との出会いに向けられていました。他方で、美術家である藤田嗣治(1886-1968)は、東京・麹町に数寄屋造の住居(1937)や、パリ郊外ヴァリエ=ル=バクルの農家を改造した住居(1961)などを建て、その暮しを裁縫や大工仕事、陶器作りなどの手しごとによって彩っていました。本プログラムでは、職人や居住人、さらに美術家による〈家にまつわる手しごと〉から、今日の工芸制作の方法を探っていきます。

APP WORKSHOP 軒下造作観光
今和次郎は、どのように家にまつわる手しごとの採集したのでしょうか。本ワークショップでは、街歩きのレクチャーを行い、その後、京都駅周辺の路傍にある看板、波板、タイルなどを鑑賞していきます。
日程|7月19日[土]13:00 – 15:30
定員|15名
講師|伊達 伸明・中村 裕太
料金|1,000円

APP TALK 美術家の余技
藤田嗣治は、画業の合間を縫って蚤の市や旅先で職人仕事の古物を買い集め、自分好みに少しだけ手を加えて、自邸での暮しを彩りました。また、伊達伸明による建物の生活痕の残る材料をウクレレにして保存する《建築物ウクレレ化保存計画》(2000-)は、経年変化した建物の波板を鑑賞する趣向を作品へと結びつけたプロジェクトでもあります。このような美術家の制作に見られる〈余技〉の可能性を探っていきます。
日程|7月19日[土]17:00 – 19:00
定員|30名
料金|500円 *予約不要
トークⅠ|「藤田嗣治の手しごとの家」林 洋子
トークⅡ|「余技の本気度」伊達 伸明
トーク・セッション|伊達 伸明・林 洋子・中村 裕太[進行]

WORKSHOP予約方法
氏名/住所/電話番号/メールアドレスを明記の上[appartsstudio@gmail.com]までお申し込み下さい。
当日まで受け付けていますが、定員になり次第、締め切らせて頂きます。詳細はホームページにてご確認ください。

プロフィール

伊達 伸明
美術家、「建築物ウクレレ化保存計画」主宰。1964年兵庫県生まれ、大阪育ち。京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。2000年より取り壊される建物から生活痕の残る材料を用いてウクレレを制作し、肌合いにこもる記憶を楽器として元の住人に手渡していく長期プロジェクト「建築物ウクレレ化保存計画」を始め、現在までに学校、寺、劇場、一般住宅など65以上の建物をウクレレ化している。

林 洋子
美術史家、美術評論家。東京都現代美術館学芸員を経て、京都造形芸術大学教員、大原美術館特別研究員。おもな著書に『藤田嗣治 作品をひらく』(名古屋大学出版会、2008)、『藤田嗣治 手しごとの家』(集英社新書、2009)、編著に『近現代の芸術史 造形篇I』『同II』(芸術学舎・幻冬舎、2013)、『藤田嗣治画集』(全三巻、小学館、2014)などがある。近年の企画展に『藤田嗣治と愛書都市パリ』(渋谷区立松濤美術館ほか、2012)ほか。

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