問題のシンボライズ ー彫刻・身体・男性性ー

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開催情報

【期間】2022年11月29日(火)〜2023年1月15日(日)
【開館時間】10:00-20:00
【入場料】無料
【参加作家】小笠原周、熊谷卓哉、米村優人

https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/news/15407/

会場

会場名:HOTEL ANTEROOM KYOTO l Gallery 9.5
webサイト:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/#top
アクセス:京都府京都市南区東九条明田町7
電話番号:075-681-5656

概要

この度、ホテル内 Gallery 9.5 では2022年11月29日(火)から2023年1月15日(日)までの期間、京都を拠点に活動する3名のアーティストによる展覧会「問題のシンボライズ ー彫刻・身体・男性性ー」を開催いたします。

「問題のシンボライズ ー彫刻・身体・男性性ー 」は小笠原周、熊谷卓哉、米村優人が参加する展示である。
この3名は2018年に京都のギャラリーFinch Artsで実施された展示「チョウコク-論」のメンバーであり、現在も京都を主な活動拠点とし「彫刻」の制作を表現手段としていることで一致している。

「チョウコク-論」の続編と言える本展は、熊谷卓哉の近年の興味である「彫刻と男性性」を扱い、テーマとして前景化する。
熊谷が生活と制作という個人的な経験を通して気づいた「自分自身が抱える男性という性」への葛藤と「彫刻における男性性と男性身体」。それら両方に跨がる問題意識を本展の中心に据え、二人の作家を巻き込む形で展開する。

二人に了解を得れたことに感謝し、それぞれのアプローチを再確認したい。
小笠原の石を彫る行為への執着とこれまで選びとってきた「マッチョなキャラクター」というモチーフ、そこから大きく変化した現在の身近な存在への眼差し。
米村が「アガルマン」と称して展開するフィジカルな作品群から垣間見える暴力性と連帯意識、そして素材やテーマ選びで仄めかす弱さ。
「男性性」というフィルターを通して作品と対峙する時いかなる見え方を獲得するのだろうか。
それぞれの作家性を考慮した上で焦点となるのは「彫刻と身体との関わり」であろう。制作に伴う「強い身体性」は自らに内在する性と対峙し、身に付けてきた男性性を再確認する為の手がかりとなるはずだ。

彫刻が正しさを表すとは思わない。だが作られた彫刻が間違いを再生産した「問題の塊」のようであっても、その周辺に活発な議論の場を展開していけるなら、現代の彫刻が担うべき機能を発揮するだろう。あえて何度でも間違ってみて、間違いをもって考えるのだ。自覚的な大間違いのモニュメントを建てるように。

この機会を起点として、男性がより語られ、「彫刻」という表現に関して活発な動きを作って行けるなら幸いである。


熊谷卓哉(本展企画、美術家)

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