表現の糧学校2014「がんばれ!オリンピック」

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katelogo2014

開催情報

【期間】2014年8月8日(金)~9月12日(金) 19:00~20:30
期間中の毎週金曜日(9月5日(金)は休校です)
9月12日(金)は、19:00~21:00まで

【料金】全通し=6,000円(1講座=1,500円)

http://arts-npo.org/school2014.html
https://www.facebook.com/events/787752641245348/

会場

会場名:Space000
webサイト:http://www.kcua.ac.jp/gallery/
アクセス:〒604-8222 京都市中京区観音堂町468-3F
開館時間:19:00~20:30(9月12日(金)は、19:00~21:00まで)

概要

表現の糧学校は、アートプロデュースを実践する前に、”表現”について考えるための学校です。アートプロデュースの現場では、実践的な作業のノウハウも必要になりますが、それと同じほど、現代社会の中でアートの可能性をいかにとらえているのか、またその可能性を社会のいかなる領域に、いかにして開いていこうとしているのか、そういった「基本姿勢」がきわめて重要になります。こうした基本姿勢が確立されていなければ、起こりうるさまざまな状況と向かい合い、自身の行為の必然性を、説得力をもって表現できなくなるからです。
今年の表現の糧学校は、学校長に社会学者の渡邊太さんをお招きし、「オリンピック」をテーマに開催いたします。講座は全5回、最終日には参加者のみなさまの卒論発表を行っていただきます。
みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
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 ひとが物質的な身体をもってあらわれるかぎり、存在はかならず表現を含意する。だれかの前にあらわれるとき、たとえ沈黙を守ったとしても、それは 沈黙というコミュニケーションを含意してしまうので、けっきょくコミュニケーションしないことは不可能ということになる。存在することじたいが表現という行為をかならずともなうという事実は、ひとがいかなる条件のもとでも社会的・共同的な存在であらざるを得ないことを意味している。社会的存在として、わたしたちは、自分の意図がどうであれ、表現し、結果としてコミュニケーションを接続し、社会的な関係を再生産する。
  特定の社会的条件のもとで、表現しやすいことと、表現しにくいことがある。「そんなことを言ってもしかたがない」「そんなことをして何になるのだ?」式の、表現を抑圧する圧力はつねに作用している。そうした圧力はまんべんなく作用するのではなく、ある表現は抑圧されるのに、べつの表現にはかまわない、というような偏りをともなう。そのような偏りを権力の付置としてとらえることもできるかもしれない。
 経済成長。集団的自衛権。原子力エネルギー。都市再開発……。わたしたちがこれからどのような社会を構想し、つくっていきたいのか。いまある社会の延長でよいのか、何らかの大きな転換をともなってあたらしい社会のヴィジョンを描くのか。答えは見えず、手応えも感じられない現状だが、表現という行為がもつ力を手がかりとして考えてみたい。政治・経済的に重層的な意味を背負った「オリンピック」という国家的かつグローバルなイベントは、未来の社会を考えてみるための格好の素材を提供してくれるはずだ。表現の糧学校では、わたしたちの社会的な表現の可能性を探ってみたいと思う。

2014年度表現の糧学校・学校長 渡邊太

主 催:NPO法人アートNPOリンク
協 力:山田創平(社会学/京都精華大学准教授)

講座内容

◯第1回|「オリンピックと文化政策」
 講師=吉本光宏さん
 ニッセイ基礎研究所 研究理事 [社会研究部・芸術文化プロジェクト室長]、
 企業メセナ協議会 理事
 日時=2014年8月8日(金) 19:00~20:30
 内容=東京文化発信プロジェクトやアーツカウンシル東京の設立、東京都美術館といった文化施設の改修など、東京オリンピックが東京の芸術文化シーンに大きな転機をもたらしています。オリンピック前夜における日本の文化政策について考えます。

◯第2回|「オリンピックと風営法」
 講師=永井幸輔さん
 骨董通り法律事務所、Arts and Law所属。Creative Commons Japan理事。
 日時=2014年8月15日(金) 19:00~20:30
 内容=大阪のクラブが風営法を理由に摘発されたことを受け、多くの人々が連帯し「ダンス規制の見直し」に取り組んでいます。一方で、オリンピックの『おもてなし』にダンスを楽しめる場を求める声もあがっています。オリンピックと風営法をテーマに、未来社会を考えます。

◯第3回|「オリンピックとスポーツ社会学」
 講師=藤田智博 さん
 専門は文化社会学。京都大学大学院で研究員、そのほか、複数の大学等で非常
 勤講師をしている。 日時=2014年8月22日(金) 19:00~20:30
 内容=オリンピックやワールドカップといった世界規模の国別対抗スポーツ競技会が、政治あるいは市民生活(社会全般)にどのような影響をおよぼしてきたか、サッカーを例にスポーツ社会学の見地から検証します。

◯第4回|「オリンピックとアート」
 講師=白川昌生さん
 地域とアートをつなぐ美術活動団体「場所・群馬」を創設。2002年北九州ビ
 エンナーレでの「アートと経済の恋愛学」(北九州市立美術館)、2007年「フ
 ィールドキャラバン計画」(群馬県立近代美術館)など、国内外で活躍する。
 美術家としての活動の他に評論執筆活動も盛んに行う。
 日程=2014年8月29日(金) 19:00~20:30
 内容=東京オリンピックにむけて、全国各地でさまざまな公共芸術文化事業がすすめられます。オリンピックに向けて繰り広げられるイベントや祭、アートプロジェクトは、私たちの生活にどのような影響を及ぼすでしょうか。みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

◯第5回|「オリンピックと社会」
 講師=渡邊太さん
 専門は文化社会学・宗教社会学。大阪国際大学講師。NPO法人地域文化に関す
 る情報とプロジェクト、NPO法人日本スローワーク協会、国際脱落者組合
 (International NEET Union)にも関わる。
 日時=2018年9月12日(金) 19:00~21:00
 内容=これまでの全4回の講座を受け、「オリンピック」という国家的でグローバルなイベントから未来の社会について考えます。そして最後には、参加者のみなさまから卒論を発表いただき、わたしたちが持ち得る社会的表現を探ります。

予約

NPO法人アートNPOリンク事務局
氏名、電話番号またはメールアドレス、全通しまたはご希望の講座を下記のアドレスまでお知らせ下さい。
E-mail school2014@arts-npo.org

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