開催情報
【作家】MABO
【期間】2022年9月30日(金) – 10月17日 (月)
【開館時間】11:00 – 19:00
【休館日等】火・水・木
【料金】無料
会場
会場名:haku
webサイト:https://www.haku-kyoto.com/
アクセス: 〒600-8032 京都府京都市下京区中之町566
電話番号:075-585-5959
概要
この度、haku kyotoでは造形作家 MABOによる展覧会「border」を開催いたします。
MABOは、主に銅・真鍮・錫などといった金属を用いて、平面から立体まで多様な作品を制作しています。自然豊かな東京都多摩地域あきる野市で生まれ育ち、幼い頃から山々の稜線や川の流れを眺めることが好きな彼は、自然風景からのインスピレーションが表現の根源にあると話しています。
「Plant」シリーズは、モチーフとする植物を採取してから枯れるまでの間に、金属を叩き伸ばし作られています。有限である生命の時間を大切に汲み取りながら創りあげられた作品は、生命を吹き込まれたように、優しく揺れ動きます。
「MA」シリーズでは、幾何学的抽象の立体作品が作り出す線と面により、作品の存在する場所に新たな別空間を形成し、そこに見えなくとも存在している何かを可視化させているようでもあります。また、立体だからこそ生まれる影が、作品に対する照明によって変化し、より多面的な視点を生み出してくれます。
そして、本展の主となる作品「border」シリーズは、近年、彼が「二面性」や、その「境界」に強く関心を持ち、制作しているシリーズです。作品の中で混じり合う都市と自然の風景は、お互いの関係に基づいて常に変化するものであり、陰陽の関係のように支え合って生きている部分もあります。彼の作品からは光と影・生と死といった対照的なものでありながらも、互いに存在するからこそ、生まれるものや力を感じることができるでしょう。
「border」とは、縁・端という意味も含まれています。何事においても端っこと聞くと、行き止まりのような印象を受けますが、それは次のステップや隣の場所への境界でもあり、そこから一歩踏み出すことが、新しい世界の広がりへの出発点となるのではないでしょうか。また、境界を踏み越えた先から振り返ることで、元居た場所を違った視点から見ることもできるでしょう。人も、様々な事象においても、単独で存在することはできません。本展覧会を通して、日常生活においても、周囲との接点によって生まれる力や視点を汲み取るきっかけが生まれることを期待しています。
MABO
2002年から造形家 赤川Bonzeに師事し、2011年独立。 国内外での個展やグループ展参加多数。「対話する創作」を一貫したテーマとし、東京・京都を主に活動。 作品発表の他にも世界各国を回りライブで彫刻するなど、作品を通じたコミュニケーションを大切にしてい る。近年は「二面性」「境界(border)」に強い関心を持ち創作に取り組んでいる。 2019年に京都の外装作品が【京都景観賞「優良意匠屋外広告物」】に認定される。 同年テノハ代官山跡地で開催されたアートフェアイベント「GRADATION代官山」に出展の他、2020年に はベルコモンズ跡地に建設された「THE AOYAMA GRAND HOTEL」の客室20部屋に作品が設置される など活動の幅を広げている。