GA TALK 038「MAKE, DO, WITH」by エリック・ボードレール(アーティスト・映画監督)開催のお知らせ

《書く音楽が尽きた時 その他のローマ物語》2017年、映像スチル

GLOBAL ART TALK 038「MAKE, DO, WITH」by エリック・ボードレール(アーティスト・映画監督)

エリック・ボードレールの映画は、革命的な映画監督や活動家、10代の若者、分離主義者、テロリストなど、現実を規定しようとする国家機関に逆らう人々とともに、その体験を追求していきます。彼らの生活、倫理的な選択、そしてイメージとの関係は、ドキュメンタリー形式を再考する映画にとって、また映画をより幅広い視覚形式へ拡張するアートの実践にとっても、模範的な素材となります。コレクティヴな実験として考案されたボードレールの展覧会は、自身のリサーチや主人公との交流から生まれたアーカイヴ資料ばかりではなく、仲間のアーティストや映画監督による作品も取り上げ、公共空間における会話を通じて、アートの領域を超えた議論を拡げるゲストたちの一時的なコミュニティーの参加によって特徴付けられています。

概要

日時:2022年12月26日(月)19:00 〜 20:30
料金:無料(要申込み) 
会場:京都芸術大学 人間館地下1階 映像ホール&オンライン・トーク
※会場は、京都芸術大学学生・教職員に限ります。一般の方はオンラインでのご参加となりますのでご注意ください。
定員:500名
司会:大坂紘一郎
通訳:中山慶

*新型コロナウィルス感染症予防対策のため、一般の方の参加はオンラインのみとします。また、社会情勢により開催を中止することがございますので、ご了承ください。

主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS

講師プロフィール

エリック・ボードレール(アーティスト・映画監督)
パリを拠点に活動するアーティスト、映画監督。政治学者としてトレーニングを受けた後、写真や映像、インスタレーション、パフォーマンス、レターライティングに至るまで、複数のメディアを取り入れたリサーチに基づく実践により、ビジュアルアーティストとしてのキャリアを確立。政治、司法、経済、情報流通の構造など、現代社会を構成する表象システムによって形作られた現実を探っている。主な長編映画に、《フラワー・イン・ザ・マウス》(2022年)、《書く音楽が尽きた時》(邦題仮訳、2022年)《アン・フィルム・ドラマティーク》(2019年)、《別名ジハード》(2017年)、《マックスへの手紙》(2014年)、《アグリー・ワン》(2013年)、《重信房子、メイと足立正生のアナバシス そしてイメージのない27年間》(2011年)。
主な個展に、スパイク・アイランド(ブリストル)、クンストハレ・ザンクト・ガレン、ポンピドゥー・センター(パリ)、ヴィット・デ・ウィット(ロッテルダム)、フリデリツィアヌム美術館(カッセル)、ベイルートアートセンター、ガスワークス(ロンドン)、ハマー美術館(ロサンゼルス)など多数。 2017年ホイットニー・ビエンナーレ、2014年ヨコハマトリエンナーレおよびシャルジャ・ビエンナーレ12、2014年ソウル・メディアシティ、2012年台北ビエンナーレに参加。 2019 年グッゲンハイム財団フェローシップ、同年にマルセル・デュシャン賞を受賞。

申込み・お問合せ

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京都芸術大学×HAPS グローバル・アート・トーク 038 申込フォーム
お問合せ先:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp

GLOBAL ART TALK by KUA x HAPS 

<現代アートで京都と世界をつなぐ>

現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。

GLOBAL ART TALKは、若手芸術家を応援する一般社団法人HAPSの「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
京都芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。

参考画像

《アン・フィルム・ドラマティーク》2017年、映像スチル

《重信房子、メイと足立正生のアナバシス そしてイメージのない27年間》2011年、映像スチル




助成: