【協力イベント】手話・字幕つき『オールド ロング ステイ/OLD LONG STAY』京都上映会

HAPSが協力するイベントのお知らせです。

概要

手話・字幕つき『オールド ロング ステイ/OLD LONG STAY』京都上映会

日時:2022年10月15日(土)、10月16日(日)12:30〜受付/13:00〜上映 ※両日とも上映後に飯山由貴監督の舞台挨拶、出演者によるアフタートークあり(17:30終了予定)
会場:龍谷大学 響都ホール(京都市南区東九条西山王町31)
入場料:1,000円(要予約)
予約フォーム:https://forms.gle/AERr3ruUbWbCCsEa7(入場ご希望日を選択の上、送信してください。)
主催:「オールドロングステイ」京都上映実行委員会
協力:一般社団法人HAPS

チラシのダウンロード

京都の在日コリアンろう者にスポットをあてたドキュメンタリー作品の上映とトークイベントを開催します。

2000年3月、7人の在日コリアンろう者が京都地裁に提訴した––––在日外国人障害者の制度的無年金問題である。障害年金は国籍に関係なく受給する権利がある。しかし、一定年齢以上の外国籍の障害者は年金を受けとれない状況が続いている。そこにはどのような歴史的、政治的背景があるのか。
この作品は、記録された映像やインタビュー取材を通じて当事者の「声」を浮かび上がらせていく。民族と障害に対する二重の差別に直面しながら、政府や司法に響くよう、どうにか伝えたいと絞り出された「声」。日本社会はそれらを聴きとる「耳」を持たずにきた。
ヘイトスピーチとヘイトクライムに立ち向かわなければならない今、なかったことにしないため知ってほしい。ヨコハマトリエンナーレ2020で制作・上映の長編ドキュメンタリー。

・この作品にはろう者が出演しています。
・上映後のアフタートークには手話通訳がつきます。
・受付に手話のできるスタッフがいます。
・筆談の用意をしています。
・会場座席に車椅子スペースあり
・託児(申込フォームでご連絡ください。)

上映作品について

飯山由貴監督作品「オールド ロング ステイ/OLD LONG STAY」
(2020年/日本手話・日英字幕/170分)

予告編:https://www.youtube.com/watch?v=-8KIUfIfiAU

この社会には無数の未解決の問題があり、人はそれぞれの「声」によって、直面している困難や理不尽さを他の人に伝えようとし、あるいは司法に訴えます。朝鮮半島にルーツをもつ「在日コリアン」は、歴史的な経緯によって日本に定住した人々とその子孫です。帰化をした人を含めると100万人以上いるとされます。現在の日本では、障害年金は国籍に関係なく受給の権利があります。しかし、制度の狭間に置かれている一定の年齢以上の在日コリアンの障害者たちは、税金を支払っていても、帰化をしても、障害年金を受給することができない状態が続いています。この問題は「在日外国人障害者無年金問題」と呼ばれ、過去にいくつかの裁判が行われ、各地で運動が行われてきました。この映像では、京都の聴覚障害者を中心とした裁判の原告と支援者へのインタビュー、過去の記録映像を用いながら、この問題をめぐる歴史的・政治的な側面、例外的に無年金状態が是正されたハンセン病療養所内での運動、そして、現在の京都・東九条地域の多文化共生をめぐる「声」を歩いていきます。

飯山由貴(いいやま ゆき)
1988年神奈川県生まれ。東京都を拠点に活動。2011年女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業。2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画修了。個人の生活や経験、記憶をインタビューや記録物を通してたどり、歴史や社会といった大きな文脈との関係性を見つめるインスタレーションを発表している。




助成: