第7期HAPSスタジオ使用者決定のお知らせ

元新道小学校外観(Photo: Takuya Matsumi)

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)では、2012年12月より、京都を拠点に活動をしていく美術系アーティストのために小学校跡地を利用した制作スタジオを提供しています。この度、2018年4月から新たに使用を開始する美術分野のアーティスト1組を募集し、HAPS実行委員による厳正なる審査の結果、第7期の使用者が決定しましたので、お知らせします。


今回も非常に高いレベルの応募が多数ありました。
HAPSスタジオの認知が進み、そのメリットをしっかりと把握した方が多かったのも印象的です。
使用者として選出された川田知志さんは、フレスコ画というクラシックなメディウムを、大胆に現在時へと導入している点において、審査員の間で大きな評価を得ました。
HAPSスタジオを拠点に、さらに大胆に、活動が展開されていくことを確信しています。
遠藤水城(HAPS 実行委員長/キュレーター)

第7期使用者

(撮影:前谷開)

川田 知志(かわた さとし)
壁画技法をもとに,展覧会や委託制作を通して都市空間へ働きかける実践を行う。壁画を空間の帰属から切り離し自律させることから,壁画の新しい可能性も模索している。

プロフィール

1987年 大阪府に生まれる
2013年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修了

主な展覧会
2015年 「1floor2015 対岸に落とし穴」神戸アートビレッジセンター/神戸
    「ハイパートニック・エイジ」京都芸術センター/京都
    「京都銭湯芸術祭2015」玉の湯/京都
2016年 「ART GARDEN」西宮ガーデンズ/西宮
    「Artists in FAS 2016 入選アーティストによる成果発表展」藤沢市アートスペース/藤沢
    「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」六甲オルゴールミュージアム/神戸
    「第6回公募 新鋭作家展 二次審査」川口市立アートギャラリー・アトリア/川口
    「むこうスタジオのオープンスタジオ」むこうスタジオ/京都(’15,14)
    「アーティストとみんなで作るこいのぼり」あまらぶアートラボ A-Lab./尼崎
    「京都市立境谷小学校作品展」京都市立境谷小学校/京都(’15,14)
2017年 「六甲ミーツ・アート芸術散歩2017」六甲山ホテル/神戸
     アーティストインレジデンスプログラム「まちとsynergism」成果展 アートラボあいち長者町
     /名古屋
2018年 「VOCA 2018」上野の森美術館/東京
    「織り目の在りか 現代美術 in 一宮」一宮市役所庁舎内/愛知

受賞歴
2016年 六甲ミーツ・アート芸術散歩2016公募大賞 グランプリ

コミッションワーク
2016年 京都市立芸術大学学長室
2017年 京都市立境谷小学校校内 アートスペース前廊下
    株式会社平安 外壁


【元新道小学校について】
元新道小学校は、東側に名刹建仁寺、北側に京都ゑびす神社、西側に京都五花街の一つ宮川町と京都の風情を醸し出す地域にあります。京都の中心地で、四条河原町や祇園にも近く、大変便利な場所です。現在は、新道自治連合会の会合等、障害のある方の芸術活動支援事業、新道児童館、東山開睛館の部活動等の目的で使用されているとともに、6教室をHAPSスタジオとして活用しています。


【HAPSスタジオの他の使用者】(2018年3月28日現在)
池田剛介
井上亜美
中田有美
マイケル・ウィッテル
Homesick Studio




助成: