【協力展覧会】武田俊彦 個展 「Flying Elbow Drop」
HAPSで協力している展覧会のお知らせです。
HAPSで物件をマッチングした、アーティストの林泰彦邸にて、青春画廊がオープンします。
青春画廊
gallery the youth
代表:林泰彦(パラモデル)
この企画は、来年上半期に林邸で開業予定である、宿屋・カフェのプレオープンのための企画の一つです。
林邸は、築100年の伝統的な京町屋です。
先住の方々のいく度にわたる、昭和の改装が施されたこの町屋を、できる限り元に戻す為にこのプロジェクトがスタートしました。
この宿屋やカフェは、近年増加傾向にある、京都に来訪する外国人観光客を中心にターゲットを絞っています。
京町屋の長所を生かしながら、京都在住の若手から中堅アーティストの展示も行うことによって、京都の文化を世界の方々に見ていただくことも目的の一つです。
このプレオープン企画の、第一回目の展示は、約10年ぶりに個展を開催する、京都在住の彫刻家武田俊彦の新作展です。
概要
武田俊彦 個展 「Flying Elbow Drop」
日程:2015年9月18日(金)(オープニング17:00〜20:00)〜27日(日)13:00〜20:00
9月22日(火)は休廊
場所:青春画廊//京都市東山区池殿町214-4
連絡先:gallerytheyouth@gmail.com
武田俊彦(1976年〜)はこれまで関西を中心に作品発表を行って来ました。
武田は自らの体験や記憶を遡り立体 平面 写真等の表現手段を用い、自らの存在と事実と解釈の関係またはドキュメントと表現の関係をテーマとした表現を軸としています。
武田は制作のプロセスの中で、事と状況によって作り出されるあらゆる事象をわがままに解釈し表現へと変化させることが重要であると言い、解釈を深く探ることは事実と解釈の関係においてのルポルタージュの容相に似ていると受けとる事が可能です。また、事象の重なりが様々な状況に作用し解釈されるプロセスは表現の作法としても非常に大切な要素であり、イメージの行く先に限りがない様に事の起源を遡る行為もまた同じであると捉えられます。
これら二つの手法を軸とする制作プロセスを武田は「探訪」と呼びます。
そして、様々な状況の中で事の始まりをきっかけとし再建されるイメージの在り方、つまりは事の解釈を探訪する行為は事実とイメージの結びつきを強くすると同時に非常に身勝手で「わがままな行為」でもあると言います。
事実と解釈を感覚的に結び、様々な手段を用いてカタチへと定着させる武田の表現からは目には見えない事の背景を感じる事が出来ます。
本展「FLYING ELBOW DROP」は、きっかけとなった武田の肘によって偶然割られた1枚のガラスを始まりとして、出品作品のそれぞれのエレメントから構成された言葉を展覧会タイトルとして構成されており、武田自身の事実と創造を探訪する意思表示の一端として捉える事が出来ます。
本展では、割られたガラスの再構築 雨を記録した彫刻 荒波のドローイング 高飛び込みの記録写真 などを用い「事の解釈」と「わがままな行為」に焦点とした事象と表現の探訪を試みます。
本展は10年振りとなる武田の個展となります。長い時間の中で見つめ思考し変化したルポルタージュと創造による新たな探訪の積層が繰り出す大技をお楽しみ下さい。
武田俊彦 略歴
1976年 大阪に産まれる
1999年 京都精華大学 美術学部 造形学科 立体造形専攻 修了
2000年 成安造形大学 造形美術科 研究生 修了
個展
1998年 [私事] 信濃橋画廊 大阪
1999年 [first contact] 同時代gallery 京都
2001年 [flower road festival] SAI GALLERY 大阪
2002年 [named A] CASO room A 大阪
2003年 [wandervogel] GALLARY TWIN SPEACE 大阪
2005年 [project FORM] CAP HOUSE 神戸
グループ展
1999年 [個の仕事] 信濃橋画廊 大阪
[ART PORT 99 givenⅣ] ガーデン埠頭20号倉庫 名古屋
2005年 [CAPARTY Vol.22 回覧会] CAP HOUSE 神戸